「女の子になった猫汰さん」を読む前の注意書き【必読】

今作は、原作「イーブン」のパロディ小説です。
以下の点に注意、納得の上お読みください。

・男性キャラが女性化している。(作中で女性化するのは猫汰のみです)
・原作とパロディの時間軸調整のため、「高校が4年続いている」状態になっている。





猫汰さんの家に泊まり、次の日起きたら。

猫汰さんに胸がはえていた。

「「……うわーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」」

とりあえず、片方の身体の超変化を、お互い悲鳴を上げて驚愕したあと。

「ね、猫汰さん!これあれじゃないですか!!?」豪星は慌てながらも状況を懸命に分析し、「胸がDカップある!」猫汰は自分にはえた胸のサイズを的確に伝えてきた。

「猫汰さん!今はサイズの情報どうでもいいですよ!」

「え!そう!?胸のサイズって重要じゃない!?」

「……………………………………………………それは、」

「ダーリンのむっつり」

「いやいや!そうじゃない!俺がむっつりかどうかこそどうでもいい!
猫汰さんの身体が女の子になっちゃったのあれですよね!?」

「あれだろうね!噂には聞いてたけどまさか当事者になるとは思わなかったよ!」

あれ。とは、「先天性異常による後天性性換発症」という、先なのか後なのかややこしい病気のことで。

なんでも、母体にいる内に女性として育っていた胎児が、途中から男性に転換することによって、出産後も女性発育の可能性を持つ先天と後天がかかわった遺伝異常というものらしい。

昔から存在する病気だが、発生率は約、三万人に一人。

認識として知ってはいるけれど身近にはとんとあり得ない。ほぼ都市伝説。そんな病気だったのだが。

まさかお隣で発症するとは。しかも彼氏に。

「いやでも、昨日まで猫汰さん男性でしたよね!?こんな急に女性になっちゃうものなんですか!?」

「どうなんだろうね。稀な病気とはいえ、発症した時の状態に個人差があるのかも。
……いやでも、最近、胸が内側から張ってるみたいで違和感あったし、なーんかシモもたたないしで、おかしいなとは思ってたんだよね」

そう言ってから、猫汰がちらりと、自分の下着の中を覗く。

「……あ、まだ下はついてる。なんかしぼんでるっぽいけど」

「どうしましょう!病院行きます!?」

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