「そうでしょー?」
「あと、この前旅行した神社とはまたちょっとちがって、面白いですね」
「うふふふふふ」
「どうしました?」
「いやなんか。彼氏と年越しデートで、クリスマスのときの話するって、最高にいちゃついてるなって」
「そんなもんですかね?」
「うふふふふ嬉しい。年越し終わってもお正月はずっといっしょにいられるし。俺の年末と年始はしあわせに満ちているね」
「よかったですねー。
あ、そうそう。年越しと言えば。この前へんじ君が電話をくれたんですよ」
「え?ああ、そうなの?めずらしいね。なんの電話だったの?」
「はい。今年中にはもう先輩たちには会えないだろうから、年末のあいさつ代わりにって。わざわざ電話をくれたんです。猫汰さんにもよろしくって」
「……ちょっと待ってダーリン。まさかその電話、ちゃっかり、年末に猫せんぱいとデートしたりします?とか、場所どこ?みたいなこと聞かれなかった?」
「え?ああ、そういえば、花色神社にいくよって話したような……」
「ちょっとダーリン!!それ!先に言ってよ!!」
「え?なんで??」
「すごく!嫌な予感がする……!」
猫汰がみぶるいする。のも束の間。
「「あれーーーーー!?こんなとこに先輩たちがいるーーーー!!きぐうっすねーーーー!?」」
「ひい!やっぱり!!」
「あれ。けんじ君とへんじ君だ」
ということは。
「ごうせーーーー!」
やっぱり龍児くんもいる。こっちにかけよってきた。
「ちくしょうお前ら!!年末にまで邪魔しにくるな!」
「えーーーーー偶然っすよーーーー」
「そうそーう、たまたまねーーーー」
「ごうせーーーーー!」
「ごめんね、この前は。ことわっちゃって。でも、龍児くんと年を越す前に会えてうれしいなー」
「俺もうれしい!!」
「はなれろテメーーー!!」
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