「いやいや。今はナース服じたいが絶滅してるだろ?今は看護師って言うんだっけ?」

「まあねー。でも、看護師なんて野暮ったい名前より、ナースって響きのほうがぐっとくるよねー」

「分かる分かる」

ふたりが座った席に、猫汰もお弁当持参でちゃっかり座りこむと、「あ、豪星、俺ウーロン茶」「彼氏さん。俺コーラね」「ダーリン、おれジャスミンティーちょうだい。みつのおごりね」なぜか豪星が三人分の給仕をすることになった。

「お待たせしました。ウーロン茶とコーラとジャスミンティーです」

「サンキュー」

「冷えてるね。うれしい」

「いやーしかし。なつかしいなぁ高校ってのはよ」光貴が、ウーロン片手にしみじみとつぶやく。

「みつの母校って、あそこでしょ?なくなっちゃったとこ」猫汰が、ジャスミン両手に目くばせする。

「そうそう。私立二星高等学校な」

「たしか、生徒の素行が悪すぎて潰れたんでしょ?」

「そうなんだよ。まあ俺も、在校中に、いつか此処崩壊すんじゃねぇかなって思ってたしな。なにせ、割れてない窓は一枚もなかったし、アートされてない壁はひとつもなかったし、バイク走行のし過ぎで、常に校舎のあちこちにヒビが入ってたからな」

「光貴さんの母校って、相変わらず、学校として成り立ってないよね」

「そんなことねぇぞ?ちゃんと文化祭だってあったんだからな」

「へえ?みつの頃の文化祭って、どんな感じだったの?」

「普通だよ、ふつう。此処みたいに喫茶店やったりさ」

「へぇ。どんな喫茶店だったんですか?」ヒマになったので、豪星もちゃっかり輪に混ざる。

「どんなもなにも、お前らみたいに、そんな凝った服用意したりできるやついなかったから、冷えてないお茶いれたりジュースいれたり、そのくらいだよ」

「へぇー」

「あ、でも、文化祭だから他校の女子くるじゃん?で、その日良い感じになった女と直ぐヤれるように、段ボールでヤリ部屋作って設置したな」

「…………ん??」

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