「胡椒がきいてて!それが余計に美味しい!あと、このジュース美味しいですね。桃の味がして、乗ってるミントも爽やか……」

「これね。桃のピューレをスパークリング白ワインで割ったやつだよ」

「……お酒じゃないですか」

「そうだね。お酒だね」

……まあいいか。

「ピザに合うし!とにかく美味い!」

「だよねー!」



ピザを食べ終えると、猫汰の要望で「耳を買おう!」という事になった。耳を買う。というのは何事だと、首を捻っていたが。

「……ああ、なるほど。キャラクターの耳がカチューシャになってるんですね」近くの土産売り場で現物を手にした時、ようやく納得した。ちなみに、今持っているのは三匹の猫出演の青猫ちゃんカチューシャだ。

豪星が耳を持つなり、「あ!豪星くん!ちょうどいい!それつけてつけて!」白猫ちゃん(これも三匹の猫出演)カチューシャを頭につけていた猫汰が、それをつけろとしきりにせがんできた。つける分には全く構わないので、すっと、そのまま頭に装着すると。

「……!……っ!………やべっ!」猫汰が、言葉にならないと言った風に顔を覆ってから、スマホを取り出し、大変な勢いで撮影を始めた。

「かわいい。かわいい!俺の彼氏かわいい!青猫ちゃん超似合う!ていうか俺!青猫ちゃんが好きなの、豪星くんにめっちゃ似てるからなんだよね!いや、青猫ちゃんは昔から好きだったんだけど!だから、豪星くんが青猫ちゃんに似てるから豪星くんがすきなのかな!?あれ!?かわいすぎて良く分からなくなってきた!?」

「はは。落ち着いてください」

野郎が猫耳つけてるだけですよ。

とはいえ、猫汰の方は流石というか、白猫ちゃんの耳が随分決まっている。

「……そういえば、白猫ちゃんって、ちょっと猫汰さんに似てますよね?」

「ええー!それって、青猫ちゃんと白猫ちゃんが相思相愛なのを、俺たちに例えて口説いてるの豪星くん!?」

「そんなワザ使えません」

「ぶー。もっと乗せてよー。まーでも、確かに似てるかもね。詩織ちゃんが何回か、ああ、この白猫は猫汰に似ていて可愛いねって、言ってたから。……あ、そっか。俺、なんで黒猫ちゃんがあんまり可愛くないか今分かった」

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