「そうそう。腹いせに、今後も全力で龍ちゃんを応援しようね」
「おー、さんせー」
「………?」
「いいよいいよお前は分からなくて。それよりほら、ラーメン頼むぞ」
「……うん?」
「あ、そうだ龍ちゃん。今度ごうせー先輩ここに連れてきてあげなよ」
「ああ、いいな。此処美味いから先輩きっと喜ぶぞー?美味しいお店知ってるなんてすごいね龍児君!って、言ってくれるぞー?」
「…ほんとか!」
「ほんとほんと。じゃ、そろそろ頼むかー」
「おう分かった!おいおっさんラーメンくれ!」
「こっちもひとつー!」
「全部しょうゆでお願いねー!あと、大盛券あるからひとつ盛ってねー!」
注文すると、10分もしない内にすべての料理が目の前に並んだ。
その内一番量が多い器の前で、龍児が早速ハシを掴み、はふはふ、麺をあつそうにすすっていく。自分達もハシを割ってラーメンを頬張り始めた。
「うまいなー!」
「…うまい」
「美味いよねー!やっぱここしょうゆだよねー!」
「そーだ龍児!努力賞ついでに今日は奢ってやるよ!」
「…ん?」
「あーいいね、今日がんばったもんね!次もがんばりましょーってことでさー!此処でいっぱつ元気出しなよ!」
「………ん。ありがと」
「……………」
「……………龍ちゃんがありがとって言った」
「やべー!レア!超レア!ちょ、龍児!もっかい言って!もっかい!」
「…やだ」
「龍ちゃーん!」
「うっせ」
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